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温泉療法医相談室 相談事例一覧

相談事例9 − 自律神経失調症の改善のご相談

東京都在住の30代の女性からのご相談です。
自律神経失調症の改善について、どのような家庭での入浴方法がありますか?元々は生理前症候群がひどく、それが理由で退職し、療養中です。生理前の体調不順等の症状は精神科医から処方される薬で落ち着いてきましたが、自律神経失調症の状態で、深い眠りが出来ず、常に首の付け根や肩、背骨から腰の筋肉が緊張しています。
仮に、何泊か湯治をするとしたら、どこの温泉がお勧めですか?
また、温泉での運動療養士の指導で運動が出来る所はありますか?

回答:不定愁訴症候群とも呼ばれるこの病気は全身倦怠、頭重感、息切れ、疲労感など様々な症状がみられますが、体には特別異常な所見は見つからない一種のこころの病気です。幸い精神科医から戴いた薬で症状は改善しているようですね。ご質問の(1)家庭入浴法について:睡眠・覚醒リズムの面からは通常、就寝前に体温の急激な低下を起こさせると深い眠り(ノン・レム睡眠)に誘うことができるとされています。一般に微温浴(40度前後)で短時間(汗がにじんだら出浴)を2−3回繰り返しますと心底体温が上昇しますが、その後急速に体温は平常体温に下がります。この結果快眠をうることができますので試してみてください。高温浴(42度以上)は交感神経の緊張を高めえて睡眠リズムを誘うことができませんので注意してください。(2)温泉の心身症効果について長年取り組んでいる仙台ストレス病研究所
(TEL022−225−2620)に湯治について相談してみるとよいと思いま
す。(3)温泉利用型の指導を受けることができる温泉施設は全国にありますが、
そちらから比較的近い施設(山梨県 石和温泉病院、055−263−0111)
を紹介しますので一度問いあわせてみてください。

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