健康は第一に運動、次いで栄養(食事)、生活環境、保養の4つの柱で支えられている。病気の原因は、昔はバイ菌だったが、現代は食べ物で、食物による成人病が圧倒的に多い。「成人病は習慣病である」というのは有名な話で、長年の生活習慣のヒズミが一番弱いところにとりついて、いろいろな病気を起こす。そのヒズミを治すには患者の生活環境の中に踏み込まなければならない。「病院の中で注射や薬を飲んでも治らないのです・・・・・・。」ダイナミックは一口で言うなら、人間ドックに運動処方と栄養処方をプラスしたトレ−ニングとクリニックのダブルセンタ−。病院の早期発見は勿論のこと、病院の予備軍かどうか、弱点はどこか、どんな運動をどれだけやればよいかなど会員一人一人が専門医、管理栄養士らの指導を受ける。"健康"を旗じるしに集まった会員は現在3,500人、日常の生活環境にまで踏み込んだ詳細なカルテが見事なまでにデ−タ化されている。 |
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近くに歌舞伎十八番の勧進帖で有名な"安宅(あたか)の関"である。兄頼朝に追われて落ちのびる義経をかばう弁慶、それと知りつつ逃がす関守富樫の感動物語だが、ダイナミックは「見つけたら絶対に逃さない」現代版"健康"の安宅の関である。健康長寿の町づくりは、小松市がいち早く厚生省の指定をとりつけた。ダイナミックと温泉病院を中核にした健康医療拠点ゾ−ンをはじめ地域福祉、健康公園など4つのゾ−ンが作られる。温泉地そばにある憩いの森など開発が遅れて手つかずでいた自然林地が、またと得難い場所となって脚光を浴びている。広さ70万坪。そこには、お年寄りがイキイキと生きがいを持って暮らせる町。何事が起きても対応してもらえる安心の町が・・・・・・。自然と人工環境をひっくるめた地域全体がリハビリという考え方が"健康の里"構想であった。 |