NPO法人健康と温泉フォーラムは医療、環境、施設等、温泉保養地に関わるあらゆる分野における専門家を中心とした団体です。
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vol.2
日光・空気・水 3つの自然浴で健康美人に

 いざ、海辺へ出る。海と太陽のエネルギーを全身で受けとめたいから、水着はなるべくシンプルでスキニーなものにする。必要なサンカットクリームをつけるくらいで、デコラティブなメークも必要ナシ。なるべく、素裸に近い自然のほうが気持ちいい。

 太陽熱で蒸発した海水の有効成分を含んだ空気が、素肌に心地よく触れる。都会のよどんだ空気の中で軟弱になっていた肌が、少しずつ少しずつ元気に回復していくのがわかる。純度の高いおいしい空気は、皮膚を通して身体全体の機能をも整えてくれるのだ。

 海辺の大気の中には、ヨード、塩分、酸素、オゾンなどがぎっしり。都会の大気とはまったく正反対のマイナスイオンとなって、私達をイキイキとさせる。海の空気浴には、鎮静、疲労回復、涼感、制汗、食欲増進などの生理作用があり、肉体と肌のためにとてもいい環境だ。ヨーロッパでは空気治療法として治療にも活用している。




磯に湧く和歌山県白浜の「崎の湯露天風呂」
万葉集などにも登場する日本最古の温泉のひとつ。
天然の岩くぼに湯けむりをあげる背景には、雄大な太平洋がある。
満潮時には波打ち際がすぐそこまで。海の温泉がたっぷり堪能できる。


空気浴で海に身体がなじんできたら、次は太陽光線による日光浴

 近頃では、肌の老化を早めるとか、皮膚ガンの原因になるなどとささやかれ、やや敬遠されがちではあるが、日光浴も古くから医学療法に利用されてきた。太陽は生命の源。上手につきあえば、身体と肌にとてもいいはずだ。

 何といっても、ビーチで太陽に身をさらすのはとても気持ちいい。せっかくのヴァカンスで、一日中、日陰の身でいるというのもあまりにも味けなさすぎる。いつもより攻撃的でありたい。

 そこで日光浴の生理的効果を考えてみよう。ビタミンDを合成する、代謝機能を高める、感染に対する抵抗力が増えるなどが代表的。ほかにも糖尿病や高血圧の治療にも効果がある。

 けれど、甲羅干しのような過激な日焼けや、まちがった太陽とのつきあい方はとても危険。かえって、悪い影響を身体に与えることになる。

 特に気をつけたいのが、日光浴をする時間帯だ。夏は午前8時まで、冬は午前11時〜午後2時の間。春と秋は、午前中の時間を選ぶようにする。浴びる時間も始めは5分間位から、だんだん伸ばして行くのがいい。食後や空腹時も避けたい。直射日光を防ぐため、帽子は絶対不可欠。さらに緑黄色野菜に多く含まれているビタミンA、Cと水分を十分に摂ることも忘れずに。

 私達人間は、日光、空気、水の影響を受けて、生命の維持のために必要な身体内部の機構ができあがり、外部からの環境刺激に適応できるようになっている。海辺の温泉リゾートは、この3つの要素がバランス良く揃った恰好のスペース。自然の恵みを有効的に取り入れ、健康で美しいカラダを作る!この願いが、きっと実現するはずだ。


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