NPO法人健康と温泉フォーラムは医療、環境、施設等、温泉保養地に関わるあらゆる分野における専門家を中心とした団体です。
駿河酔太郎よもやま話 バスルーム
入浴剤の香りと色


調査によると入浴剤を使用する理由の順位としては

1)身体が温まる。湯冷めしない。
★2)香りが良いので。
3)疲れがとれるので。
☆4)気分が落ち着く。リラックスできるので。
5)冷え症に良い。血行が良くなる。
☆6)入浴が楽しめるので。
7)肩こり、腰痛に効くので。
8)肌がさっぱりするので。
9)肌がしっとりすべすべするので。
★10)色が良いので。

等があげられており香りと色が入浴剤の設計上、重要なファクターであることがわかります。



■入浴剤の香りは商品コンセプトにより様々であるが次ぎのような香りが一般
に付香されています。

1)フローラル系
嗜好性が広く、わかりやすく、やさしく、なじみやすい香り。
(ジャスミン・ローズ・ラベンダー・すずらん・ブーケ・フローラル等)

2)シトラス系、フルーティー系
シトラス系はさわやかで拡散性があり香りの構成に重要。
フルーティー系は親近感があり、安心感、躍動感がある香り。
(ゆず・レモン・グレイプフルーツ・オレンジ・ライム・マンゴー
ピーチ・ストロベリー等)

3)グリーン系、ウッディー系
ナチュラル感、リラックス感、さわやかさ、やすらぎを感じる香り。
(森・ヒノキ・松・ヒバ・ハーブ・苔等)

4)その他夏用入浴剤にはクール感、透明感のあるメントールをポイントとしたミント系の香りとシトラス系の香りやマリーン系の香りが多い。最近増えているミルクタイプのスキンケア入浴剤にはフローラル、ラベンダー、ハーブ等が使われています。

5)アロマコロジーの観点からは
*覚醒効果を示す精油としてジャスミン、ローズ、ペパーミント、バジル、クローブ、ブラックペパー等があげられます。
*鎮静効果を示す精油としてラベンダー、カミツレ、レモン、オレンジ、スペアミント、ジンジャー等があげられます。

◇入浴剤に使われる香りは通常の化粧品の香りと異なり40℃前後のお湯の
なかで使われること及び時間をかけて数人が同じお湯に入ることが多いの
で残香性が要求されます。
そのためトップ、ミドル、ラストと香りの構成のなかでムスク、ウッディ
ー、フローラル等のパーツを組み合わせることにより特にシトラス系の香
りが残存するように工夫されています。
実際に使われている香りはシングルな香りと各種の香りをミックスしたも
のが多い。



■入浴剤の色について

紫色は高貴、白色は明るさ、黄色は太陽と生命、青色は神秘、緑色は安らぎ、赤色は情熱、桃色は性的期待、橙色は陽気、灰色は苦悩、黒色は想いを包み込むなど色は人間の心理を適確に表す尺度であり色から受ける刺激は情緒的、感情的なものであります。
 入浴剤に使われる色素は人体、環境への安全性はもちろん人体・衣類・浴槽材質等に染着性がなく少量で伸びが良く溶解色が美しいこと等があげられます。
一般にリラックスできる色として暖色系(橙?黄色)、中間色系(緑色)、寒色系(青緑?青色)が用いられていますが近年は白濁タイプも多く浴槽の色合いとの関連もあり多様化してきています。
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